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Novum Riverbrook vineyard Chardonnay 2024 / ノヴム リバーブルック ヴィンヤード シャルドネ
ワイナリー名:ノヴム
生産国:ニュージーランド
産地:マールボロ
ヴィンヤード:ワイラウ
葡萄品種:シャルドネ100%
ヴィンテージ:2024
アルコール度数:14.0%
容量:750ml
備考:コルク
●Tasting Notes & Winemaking
メーリングリストで発売されるNZ 国内では毎ヴィンテージわずかな時間でソールドアウト。
非常に高純度の果実感で、白桃、レモンの皮、そして白い石や牡蠣の殻を彷彿とさせるミネラル感。クリーミーでナッツのようなオークのニュアンスに、ブリオッシュやシナモン、ゴマや麦のニュアンスも感じ取れる。更に密度の高いとろりとした舌触りも特徴的。
これが口中に広がりミネラル感が細かな酸と引き締まった構造によって支えられ、後味は芳醇で豊かな余韻が広がります。非常に高い熟成のポテンシャルを持ったシャルドネです。
マールボロのワイラウに位置する1979~1980年に植樹されたシャルドネで、ニュージーランドでも最も古い部類に入ります。もともと川床だったこのブロックは、ブドウの木の下に広がる露出したグレイワッケ岩のおかげで、昼も夜も自然に暖かいです。この岩がキャノピーに熱を放射するため、ヴィンヤードはシャルドネの成熟に理想的な場所となっています。ノヴムはクラウディーベイワイナリーが提携する最古の栽培家でもあり、長きに渡りファミリーのような関係性を築いてきました。
「このワインはブルゴーニュスタイルで、私はこのワインの突出した牡蠣殻や塩味のある風味と、石の多いヴィンヤードの土壌に由来する構造と輪郭がとても気に入っています。」ワインメーカー・ウィル
手詰みで収穫した葡萄をわずかにマセラシオンさせながら優しく全房でプレス。12時間低温で落ち着かせた後、新樽率10%のフレンチオークへ軽い澱を含ませたまま移動します。野生酵母での発酵を経て、毎月満月の夜に手作業で攪拌しながら澱とゆっくり寝かせます。重力が最も大きくなる満月の時に、樽の底にある澱が重力によって浮遊しワインが薄く濁った状態になります。それと同時に撹拌して樽内のワイン全体に澱を馴染ませます。私たちは、シャルドネは澱の撹拌が非常に重要であると考えています。それは味わいの重量を増し、最終的なワインに豊かさを与えるのです。そして13ヶ月の樽熟成ののち、無清澄で必要最低限のSO2を添加してボトリングしました。
【Fermenting with stone】
マールボロのワイラウにあるノヴムのシャルドネは、数百年前に形成された川床の古いグレイワッケ(灰色の砂岩)でいっぱいです。このグレイワッケは土壌の約90%を占めており(茶色の土は土壌の10%未満)、これらの岩は時間とともに崩れ、ゆっくりと土壌にミネラルを放出し、古いブドウの木がそれらを徐々に吸収してきました。このミネラルが、私たちのシャルドネの果実に独特の白い石、牡蠣殻、柑橘類、ミネラルの風味としっかりとした酸の構造を与えています。
2023年の夏、畑作業中の醸造家のウィルは、発酵と熟成中にこれらのグレイワッケ石をシャルドネに加えたらどうなるかと考えました。彼は、石が発酵そのものからマロラクティック発酵の終わりに至るまでワインに多くのプラスの影響を与える可能性を見出しました。2023年ヴィンテージの最初の試験的取り組みでは、一部の樽の蓋を取り外し、畑から選んだ大きな石を1つずつ樽に入れた後、再び蓋を取り付けて自然発酵の準備をしました。
ワインへの影響は大きく3つを想定しています。まず第1に、石は発酵プロセスの温度変化に好影響を与えると感じました。石が自然の熱伝導体として機能し、発酵中に発生する熱を吸収してジュースの温度変化をなめらかに出来るだろうと考えました。この熱伝導は発酵の終盤で最大の効果を発揮します。その時点でアルコール度数が上がったジュース(ほぼワイン)は酵母の働きを弱めていきますが、石からの追加の熱が酵母を助け、望む発酵を完了させる助けになると予想しました。また、石からの熱は酵母の分解を促進し、より豊かで丸みのある味わいを生み出します。
第2に、ワインの酸の作用により、石の表面からミネラルが時間をかけてワインに僅かに溶け出し、ワインの風味に深みを持たせることを期待しました。この手法の目的はワインにおいて畑の特徴を強調することです。
第3に、樽の中の石はコンクリートタンクでの熟成に通づるニュアンスをほんの少しワインにもたらしてくれることを期待しています。
【Inter row planting】
冬の終わりに列の間に複数の植物を混ぜて植えます。(inter row plantingと呼ばれます。) グレイワッケの岩や土壌の成分は栄養分が非常に少ないため、シャルドネに対してのみこれを行います。 古いブドウの木には多くの栄養素は必要ありませんが、年に一度のこの栄養素が違いをもたらします。 ほとんどの植物は「窒素固定」を行っており、植物の根が栄養源となる土壌に必要な窒素を与えています。ピノノワールのブドウの木が育つ粘土質の土壌はより豊かで栄養分に富んでいるため、これは必要ありません。
●Accolades/受賞履歴
<2020vtg>
The Real Review BOB CAMPBELL MW / Score:95 ★★★★★ TOP Chardonnay of 2020 Marlborough
95 Points, Ned Goodwin, MW Australia
The Real Review 2024
TOP WINERIES NEW ZEALAND
【Novum / ノヴム】
●ヴィンヤードの中で特に秀逸なスイートスポットの葡萄しかNovumには使わない
『ノヴム』はウィルとレイチェル夫妻により2016ヴィンテージを皮切りに極少量生産でワインのリリースを始めました。ウィルの父親はマールボロの草創期にあたる1977年に広大なヴィンヤードを取得し、当時のクラウディーベイの最初の葡萄の供給元として栽培に取り組み始めました。父の代で多くのヴィンヤードをクラウディーベイに譲渡する決断をしましたが、ウィルが引き継いだ今でも、40ヘクタールの優良なヴィンヤードを保有し葡萄栽培家としても活躍しています。
Novumはヴィンヤード毎には収穫を行いません。Novumに使用する葡萄は、特に状態の良いヴィンヤード内の求める品質に達したスイートスポットにあたる葡萄だけを選抜して収穫します。自社畑のみならずウィルの特別な友人関係からもスイートスポットの葡萄を提供してもらうヴィンテージもあります。
生産量を非常にタイトに抑え、使用する葡萄の品質に異常なまでのこだわりをフィロソフィーとしています。一見、均一に見える同一ヴィンヤード内の葡萄でも、土壌は複雑に入り組み、葡萄樹にも個性があります。そこを厳密に選別する取り組みを貫いています。
ニュージーランドのフロムでキャリアをスタートしたウィルは、オーボンクリマでジム・クレネデンに5ヴィンテージに渡って師事した経験も持ちます。
MWからも大きな注目を集め、国内販売分はメーリングリストにてソールドアウト。シラーに至っては販売開始からわずか3時間半でソールドアウトとワイン愛好家のファンが非常に多数。2019ヴィンテージよりアロケーションを確保でき、正規代理店として日本への輸入を開始させてもらう事ができました。
生産国:ニュージーランド
産地:マールボロ
ヴィンヤード:ワイラウ
葡萄品種:シャルドネ100%
ヴィンテージ:2024
アルコール度数:14.0%
容量:750ml
備考:コルク
●Tasting Notes & Winemaking
メーリングリストで発売されるNZ 国内では毎ヴィンテージわずかな時間でソールドアウト。
非常に高純度の果実感で、白桃、レモンの皮、そして白い石や牡蠣の殻を彷彿とさせるミネラル感。クリーミーでナッツのようなオークのニュアンスに、ブリオッシュやシナモン、ゴマや麦のニュアンスも感じ取れる。更に密度の高いとろりとした舌触りも特徴的。
これが口中に広がりミネラル感が細かな酸と引き締まった構造によって支えられ、後味は芳醇で豊かな余韻が広がります。非常に高い熟成のポテンシャルを持ったシャルドネです。
マールボロのワイラウに位置する1979~1980年に植樹されたシャルドネで、ニュージーランドでも最も古い部類に入ります。もともと川床だったこのブロックは、ブドウの木の下に広がる露出したグレイワッケ岩のおかげで、昼も夜も自然に暖かいです。この岩がキャノピーに熱を放射するため、ヴィンヤードはシャルドネの成熟に理想的な場所となっています。ノヴムはクラウディーベイワイナリーが提携する最古の栽培家でもあり、長きに渡りファミリーのような関係性を築いてきました。
「このワインはブルゴーニュスタイルで、私はこのワインの突出した牡蠣殻や塩味のある風味と、石の多いヴィンヤードの土壌に由来する構造と輪郭がとても気に入っています。」ワインメーカー・ウィル
手詰みで収穫した葡萄をわずかにマセラシオンさせながら優しく全房でプレス。12時間低温で落ち着かせた後、新樽率10%のフレンチオークへ軽い澱を含ませたまま移動します。野生酵母での発酵を経て、毎月満月の夜に手作業で攪拌しながら澱とゆっくり寝かせます。重力が最も大きくなる満月の時に、樽の底にある澱が重力によって浮遊しワインが薄く濁った状態になります。それと同時に撹拌して樽内のワイン全体に澱を馴染ませます。私たちは、シャルドネは澱の撹拌が非常に重要であると考えています。それは味わいの重量を増し、最終的なワインに豊かさを与えるのです。そして13ヶ月の樽熟成ののち、無清澄で必要最低限のSO2を添加してボトリングしました。
【Fermenting with stone】
マールボロのワイラウにあるノヴムのシャルドネは、数百年前に形成された川床の古いグレイワッケ(灰色の砂岩)でいっぱいです。このグレイワッケは土壌の約90%を占めており(茶色の土は土壌の10%未満)、これらの岩は時間とともに崩れ、ゆっくりと土壌にミネラルを放出し、古いブドウの木がそれらを徐々に吸収してきました。このミネラルが、私たちのシャルドネの果実に独特の白い石、牡蠣殻、柑橘類、ミネラルの風味としっかりとした酸の構造を与えています。
2023年の夏、畑作業中の醸造家のウィルは、発酵と熟成中にこれらのグレイワッケ石をシャルドネに加えたらどうなるかと考えました。彼は、石が発酵そのものからマロラクティック発酵の終わりに至るまでワインに多くのプラスの影響を与える可能性を見出しました。2023年ヴィンテージの最初の試験的取り組みでは、一部の樽の蓋を取り外し、畑から選んだ大きな石を1つずつ樽に入れた後、再び蓋を取り付けて自然発酵の準備をしました。
ワインへの影響は大きく3つを想定しています。まず第1に、石は発酵プロセスの温度変化に好影響を与えると感じました。石が自然の熱伝導体として機能し、発酵中に発生する熱を吸収してジュースの温度変化をなめらかに出来るだろうと考えました。この熱伝導は発酵の終盤で最大の効果を発揮します。その時点でアルコール度数が上がったジュース(ほぼワイン)は酵母の働きを弱めていきますが、石からの追加の熱が酵母を助け、望む発酵を完了させる助けになると予想しました。また、石からの熱は酵母の分解を促進し、より豊かで丸みのある味わいを生み出します。
第2に、ワインの酸の作用により、石の表面からミネラルが時間をかけてワインに僅かに溶け出し、ワインの風味に深みを持たせることを期待しました。この手法の目的はワインにおいて畑の特徴を強調することです。
第3に、樽の中の石はコンクリートタンクでの熟成に通づるニュアンスをほんの少しワインにもたらしてくれることを期待しています。
【Inter row planting】
冬の終わりに列の間に複数の植物を混ぜて植えます。(inter row plantingと呼ばれます。) グレイワッケの岩や土壌の成分は栄養分が非常に少ないため、シャルドネに対してのみこれを行います。 古いブドウの木には多くの栄養素は必要ありませんが、年に一度のこの栄養素が違いをもたらします。 ほとんどの植物は「窒素固定」を行っており、植物の根が栄養源となる土壌に必要な窒素を与えています。ピノノワールのブドウの木が育つ粘土質の土壌はより豊かで栄養分に富んでいるため、これは必要ありません。
●Accolades/受賞履歴
<2020vtg>
The Real Review BOB CAMPBELL MW / Score:95 ★★★★★ TOP Chardonnay of 2020 Marlborough
95 Points, Ned Goodwin, MW Australia
The Real Review 2024
TOP WINERIES NEW ZEALAND
【Novum / ノヴム】
●ヴィンヤードの中で特に秀逸なスイートスポットの葡萄しかNovumには使わない
『ノヴム』はウィルとレイチェル夫妻により2016ヴィンテージを皮切りに極少量生産でワインのリリースを始めました。ウィルの父親はマールボロの草創期にあたる1977年に広大なヴィンヤードを取得し、当時のクラウディーベイの最初の葡萄の供給元として栽培に取り組み始めました。父の代で多くのヴィンヤードをクラウディーベイに譲渡する決断をしましたが、ウィルが引き継いだ今でも、40ヘクタールの優良なヴィンヤードを保有し葡萄栽培家としても活躍しています。
Novumはヴィンヤード毎には収穫を行いません。Novumに使用する葡萄は、特に状態の良いヴィンヤード内の求める品質に達したスイートスポットにあたる葡萄だけを選抜して収穫します。自社畑のみならずウィルの特別な友人関係からもスイートスポットの葡萄を提供してもらうヴィンテージもあります。
生産量を非常にタイトに抑え、使用する葡萄の品質に異常なまでのこだわりをフィロソフィーとしています。一見、均一に見える同一ヴィンヤード内の葡萄でも、土壌は複雑に入り組み、葡萄樹にも個性があります。そこを厳密に選別する取り組みを貫いています。
ニュージーランドのフロムでキャリアをスタートしたウィルは、オーボンクリマでジム・クレネデンに5ヴィンテージに渡って師事した経験も持ちます。
MWからも大きな注目を集め、国内販売分はメーリングリストにてソールドアウト。シラーに至っては販売開始からわずか3時間半でソールドアウトとワイン愛好家のファンが非常に多数。2019ヴィンテージよりアロケーションを確保でき、正規代理店として日本への輸入を開始させてもらう事ができました。