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Novum Quarters vineyard Pinot Noir
ワイナリー名:ノヴム
生産国:ニュージーランド
産地:マールボロ
ヴィンヤード:サザンヴァレー
葡萄品種:ピノノワール100%
ヴィンテージ:2024
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
備考:コルク
【Tasting Notes & Winemaking】
メーリングリストで発売されるNZ国内では毎ヴィンテージわずかな時間でソールドアウト。深みのあるルビーレッドに仄かにパープルの色調。リッチで素晴らしい芳香はダークレッドベリーやココア、プラムにアーシーな香りが特徴的。味わいは熟したチェリーやプラムに心地よいスパイス感と香ばしさも感じ取れる。タンニンはまろやかで心地よく、しっかりした骨格と多層的なテクスチャーを表現しています。
マールボロでピノノワールの最適地とされるサザンヴァレー。その中のブランコットヴァレーに位置する「クォーターズ・ヴィンヤード」で栽培するピノノワール。Novumuがフラッグシップとするヴィンヤードです。マールボロにわずかに存在する重い粘土ローム土壌が最終的にピノノワールに望む豊かさをもたらします。樹齢30年以上の高密植で、小さく凝縮された果房を生み出します。
このヴィンヤードはオーガニックとリジェネラティブ農法(再生型農業)で管理しており、ブドウの木と土壌の健康に重点を置いています。根が土壌の深部に成長し、下層の土壌からミネラルや水を吸い上げるよう管理しています。これがワインに「テロワール」をもたらすと信じています。
ノヴムは「ピノらしさ」を持ったワインを作ることに注力しています。それは、複雑で、香り高く、さらには美しいワインを意味します。この考え方は、果実をワイナリーでどのように扱うかにも反映されており、特にホールバンチの取り入れ方にこだわっています。
手作業で収穫されたブドウの15%をホールバンチで、85%を除梗して開放型発酵槽に順番に入れられます。発酵を始める前に約5日間を果皮と一緒に置かれ、野生酵母による発酵を開始します。発酵中は軽く1日1回ポンプオーバーを行います。果皮と一緒に35日以上置かれた後、ワインは圧搾しフレンチオークバリック(20%新樽)に入れられます。樽で12ヶ月間熟成し、樽ごとの個性と質を見極めてブレンドし、ボトリングを迎えます。
▷Tressage
ノヴムではピノノワールとシラーの栽培にトレサージュを活用しています。トレサージュとはフランス語で「編む」「結う」の意味があり、一般的な夏季剪定の代わりに伸びたツルの先端をワイヤーに巻き付ける手法です。ツルの先端部分に由来する成長ホルモンの流れが阻害されず葡萄の樹は健やかに育ち、余計なわき芽が出ることもないので果実の周囲に影ができるのを防ぐ効果もあります。ルロワやシャトーラトゥールなど、フランスの多くのトップ生産者が取り入れていますが、ニュージーランドではまだ非常に稀な手法です。手作業で行われるため非常に時間とコストがかかりますが、過熟や未熟のムラが減り葡萄は小粒になりやすく、ワインは口当たりが明らかに柔らかく、より豊かになることが確認されています。
【Accolades/受賞履歴】
<2020vtg>
“I like this. A lot! Atypically NZ in its structural meld of fine-boned tannins, sandy latticework of acidity and something salty and moreish. The structure is the totem, sure, but the core of subtle fruit creeps up: damson plum, bloodstone, bing cherry, orange zest and a cinnamon twirl of oak. There is nothing too sweet, cloying or overly exuberant about this. The voice is one of measured, mid-weighted refinement. A benchmark for the region.”
94 Points, Ned Goodwin MW Australia
The Real Review 2024
TOP WINERIES NEW ZEALAND
時を重ねるマールボロで
旧世界の「王道」を極める
『ノヴム』はウィルとレイチェル夫妻による、極少量生産のワイナリーです。旧世界の哲学と技術を礎に、毎年新しい学びを得ながら挑戦を続けています。彼らが用いるのは、所有する秀逸なヴィンヤードの中でも、とりわけ優れた”スイートスポット”(*詳細は後述)の葡萄だけ。畑と品種の個性を尊重したワイン造りを追求しています。
ウィルの父親がマールボロの草創期にあたる1977年に、現在のマールボロを形成する中心地に広大な土地を取得しました。クラウディーベイの最初の葡萄の供給元として栽培に取り組み始め、二代目としてウィルが引き継いだ今でも、40ヘクタールの優良なヴィンヤードを保有し葡萄栽培家としても活躍しています。
▷ウィルの経歴
ウィルが初めてワインを造ったのはなんと11歳のとき。長年クラウディーベイに葡萄を供給している実家はワイナリーのすぐ隣。空き時間はいつもワイナリーで過ごし、ワイン造りに触れてきました。高校卒業後、クラウディーベイのケヴィン・ジャッドの元で経験を積み、その後、カリフォルニアのオー・ボン・クリマでジム・クレンデネン、NZのフロム・ワイナリーでゲオルグ・フロムと、名だたるワインメーカーのもとで修業を重ね、現場でワイン造りを学んできました。ブルゴーニュにも渡り、コント・ラフォンでの研修中にレイチェルと出会います。のちに夫婦となり、家業の葡萄栽培家を引き継ぎながら共にノヴムを創業します。
▷レイチェルの経歴
レイチェルがワインに魅了されたのは、大学在学中にマーティンボローのワイナリーで働いていた時でした。当時、土壌学と地質学を学んでいた彼女は、土壌の違いがワインの味わいに影響を与えることを知り大きな衝撃を受けたのです。卒業後、アデレード大学のワイン醸造・栽培学の大学院へ。科学的な知識を身につける一方、科学だけでは語れないワイン造りの奥深さに引き込まれます。オレゴンに渡りフランス人醸造家ヴェロニク・ドルーアンの元で2年学び、そこから特別な推薦を受けブルゴーニュへ。シャルドネの巨匠ドミニク・ラフォンの元で経験を積みました。学びの全てをNZへ持ち帰り、セレシン、クラウディ・ベイ、フロムでのワイン造りを重ねたのち夫婦でノヴムを創業します。
十分な準備期間を経て、夫婦は栽培家として他ワイナリーに高品質な葡萄を供給する仕事と並行して、「Novum」の創業に取り組みます。旧世界のワインとワイン造り、そして哲学に強く影響を受けた二人は、個性的で樹齢の高いシャルドネとピノノワール、シラーの3品種に絞っての自社醸造に取り組みました。
2016年ヴィンテージがファーストリリース。その品質はMWからも大きな注目を集め、NZ国内販売分はメーリングリストにて案内後、わずか数時間で完売するほどファンを魅了するワイナリーへと成長しています。
▷スイートスポットとは
優良なヴィンヤードの中でも特に秀逸な葡萄を生み出す樹を選別し、そのわずかなスポットの葡萄だけを自身のワイン醸造に使用します。それ以外を(それでも優良な葡萄を)古くから提携するワイナリーへ供給しています。一見、均一に見えるヴィンヤードの葡萄でも、土壌は複雑に入り組み、葡萄樹にも個性があります。そこを厳密に見極める取り組みをしています。





